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●カウンセラーのつぶやき● ~今年は少し早めの天気痛・気象病~

 

ゴールデンウィークも終わり、そろそろ梅雨の季節が近づいてきたかな。と思いきや、2023年は、例年よりも1週間から2週間早く各地で梅雨入りしています。
一番早い沖縄・奄美では、5月18日となり、例年よりも6日~8日遅くの梅雨入りになりました。そして、九州・四国・中国・近畿・東海は、5月29日頃から11日~16日早く、関東甲信越は、6月8日頃の2日遅い梅雨入りとなりました。特に九州・四国・近畿・東海地方では、梅雨入りが早かったため身体の準備も追いつかず、例年になく「気象痛」を自覚する人は増えているようです。天気予報でおなじみのウェザーニュース(https://weathernews.jp/)が6月8日天気や気圧の変化による身体の不調「天気痛」の症状や対策方法などの実態について「天気痛調査2023」を発表しました。その内容を見ると、「天気痛調査2023のポイント」は以下10項目となっています。
(参考:https://weathernews.jp/s/topics/202306/080115/

① 日本人の7割近くに天気痛の自覚あり、女性は半数以上が天気痛持ち
② 天気痛症状の第1位は頭痛、8割以上に頭痛の症状あり
③ 天気痛発症の3人に1人は週に2回以上発症、若い世代ほど発生頻度が高め
④ 予防策第1位は「天気予報をチェック」、約半数が実践
⑤ 対応方第1位は「薬を飲む」、約7割が実践
⑥ 症状緩和のための1月当たりの費用は全国平均1,843円
⑦ 天気痛症状により、4人に1人は生活に支障あり
⑧ 7割近くが、雨や曇りの日に発症する傾向
⑨ 一番気にしている気象要素は「気圧」、約8割が症状に関係ありと認識
⑩ 台風接近時は天気痛持ちの8割以上が発症

という結果が出されました。
特に多いのは、「頭痛」「肩こり・首コリ」「だるさ」「めまい」「関節痛」などがあり、生活に支障が出るような状態も増えています。そこで、「雨になるとなんとなく不調が出るな」「このところ原因不明の体調不良があるな」と思った時まずは、セルフチェックで見ていきましょう。

●気象病セルフチェック
① 天候が変わる時に体調が悪い。
② 雨が降る前や天候が変わる前に、何となく予測が出来る。
③ 耳鳴りやめまいが起こりやすい。
④ 肩こり、首こりがある。首の外傷歴がある。
⑤ 猫背、そり腰がある。姿勢が悪い。
⑥ 乗り物酔いをしやすい。
⑦ PC作業やスマートフォンの使用時間が長い。平均4時間/日以上
⑧ ストレッチや柔軟体操をすることが少ない。
⑨ 歯のくいしばりや、歯ぎしり、歯の治療が多い。顎関節症と言われたことがある。
⑩ エアコンが効いている環境にいることが多い。夏冬ともに。
⑪ 日常的にストレスを感じている。特に精神的なストレス。
⑫ 更年期障害ではないかと思うことがある。男女ともに。

5つ以上あると気象病の可能性が高くなります。
対処方法としては、片頭痛や頭痛で痛みを伴う時には、鎮痛剤で痛みを抑えることも必要です。また、日常から生活習慣を見直したり、気象病や天気痛に効く漢方を飲んでみることも必要かもしれません。ただ、鎮痛剤では、「痛み」は軽減されるも、「体のだるさ」を取り除くことができません。「だるさ」を感じた時、体の中の水分量を調整することです。梅雨の時期に入り、暑さを感じ始めるとどうしても、体を冷やそうと水分を多く摂取しがちになります。夏の時期に入れば摂取した水分は、汗になり体から放出されてくために、こまめな水分補給は、とても大切です。しかし、梅雨のこの時期は、体が汗をかくことに慣れていないため、放出することがスムーズにできず、体に余分な水分を溜めがちです。必要以上に水分を摂りすぎないようにするには、のどが渇いても、水などの飲料は一気に飲むのではなく、少しずつ時間をあけて飲むようにしましょう。また、揚げ物、バターやショートニング、マーガリンなどを多く使った食品、またナッツなど種子類にも油が多く含まれているため、体の中の水分をため込みやすくなります。できるだけこの時期は、油の多い食品の食べすぎには注意が必要です。逆に小豆、黒豆などの豆類や、キュウリ、ゴーヤ、冬瓜などの瓜類、わかめ、昆布などの海藻類、それに穀物のハトムギには水の巡りをサポートする働きがあります。豆類、瓜類、海藻類を積極的に取ってみませんか。

体のだるさなどが少しでも改善されれば、雨の日でも憂鬱な気持ちから解放されるかもしれません。

公認心理師・産業カウンセラー
    大槻 久美子

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