指導にあたっては、相手のどの行動が、どのように問題なのかを明確に指導することが必要です。
また、相手の問題だけを挙げ連ねるのではなく、改善方法も具体的に提示することでお互いの 信頼
関係を作っていくことができます。
例えば「君は協調性がないな」というような漠然とした概念だけの指導では、相手に誤解され やすく
なってしまいます。そして、効果も薄く、相手の行動が変わることも期待できません。 また、こちらの
思いも伝えることができません。
では、どのように表現すればいいのか?
「昨日の会議で君は〇〇と発言し、その後もA君の仕事を一切手伝おうとしなかったね。こういう 態度
では、周囲の人間との関係も悪くなるし、嫌な雰囲気になる。一度、A君と話をして、積極的 にA君を
サポートしなさい」。このようにエピソードをとりあげて、具体的に指導することが大切です。 また、
このような指導は、時間を空けずに行うことがコツになります。時間が空いてしまうと何に 対しての
指導なのかが分からず相手も何をどのように治せばいいのか分かりません。よって、指導を する側も
気になることがあれば、その場で伝えることが本来の指導になります。
次回は、パワハラと誤解されないための「7つの指導ポイント」
③相手の人格を尊重する。
このポイントに合わせた詳細を解説していきます。