このたびの新型コロナウイルス感染症にり患された方とご家族、関係者の皆様にお見舞い申し上げると同時に、亡くなられた方々に心よりご冥福をお祈り申し上げます。
また、医療機関、福祉職場にて働かれている方々をはじめ、感染症拡大防止に日々ご尽力されている皆様には、尊敬の念に堪えません。
ここに、敬意を表しますと共に、心から感謝いたします。
2月17日より医療従事者を中心にコロナウイルスワクチンの接種が始まっています。そこで、ファイザー社の新型コロナワクチンを受けた約2万人の医療従事者を対象に接種後一定期間(約1か月)に起こった症状・疾病を調査した結果が厚生労働省から発表されました。
その発表によると接種部位の反応の頻度は、1回目と2回目の接種で大きな差はありませんでしたが「痛み」を感じる方が多くおられました。発熱・頭痛・倦怠感などの全身反応は、1回目接種よりも2回目の接種で頻度が高い傾向がみられました。若年層に多く見られ、年齢が上がると症状が出る頻度は低い傾向にありました。男性より女性の方が症状の出る頻度は、やや高い傾向が見られました。
実際に看護師として働くAさん(28歳女性)は「1回目の接種よりも2回目の接種をした後がとてもしんどかった。38度近い熱が出たけど職場を休むこともできず、皆接種したのは同じなのでなんとか耐えて仕事をした。本当は休みたかった。つらい状態で仕事をしていたので患者さんに対して良くない態度をとってしまったかもしれない」と不安が募り相談にこられました。ワクチン接種による重いアレルギー反応のアナフィラキシーに対しては、色々と報道されることもありますが、実際にワクチン接種を受けた反応として若い人に副反応が出やすいということが分かってきた現状において、是非、今後これからも進んでいくコロナワクチン接種に向けて、先行接種した結果をもとに年齢の若い人には「接種日と翌日は、静養できる環境を作ること」が必要になってくるかもしれません。そして、多くの人がこれからの接種になります。情報提供としても呼びかけをする必要があるのかもしれません。
公認心理師・産業カウンセラー
大槻 久美子