日々、医療機関、福祉職場にて働かれている皆様に敬意を表しますと共に、心から感謝いたします。
そして同時に私たちにも微力ながら何かできることはないものかと考えております。
2020年1月末日から現在において、新型コロナウイルスが猛威を振るっており、我が国初の「緊急事態宣言」も出るような状況になっています。海外で医療体制が崩壊するような状況も他人事ではないくらい、日本の医療機関や福祉職場でもコロナウィルスの流行が始まり、日増しに現場の医療従事者には大きな負荷がかかり続けています。そこには長期に渡る緊張感、また長時間労働などからくる疲労などストレスフルな状態が続くのではないだろうか?とハラハラドキドキしながらニュースを見ています。
また、患者さん対応のために休むこともままならない中で小中学校などでは臨時休校の措置がとられ新学期からも休校が継続され、ストレスの発散となるイベントなどにおいても自粛を継続しています。さらに予防のためのマスクは、未だに不足が続き、一時はトイレットペーパーなどの買い占めが起きるような事態となり、日常生活そのもののバランスまでも崩してしまうような本当に大変な状況です。そこで、このような時期だからこそ医療機関や福祉職場で働く人達には、なによりもしっかりと「睡眠」を取っていただくようにお願いしています。そのためには、少し温めのお風呂にいつもより少し長めに入って体を温めて疲労を取り除きます。さらに、ゆっくりと簡単なストレッチをお勧めします。身体を前後左右にそらしたり、肩(特に肩甲骨まわり)を回すだけでも違いはあります。
どうしても緊張が続くと身体全体がこわばるため血液の流れも悪くなるので、それをまず解消します。そうして、身体を温めて布団に入るようにするだけでも睡眠の質は変わります。睡眠がとれなければ疲労は、溜まる一方になります。また、あまり緊張していないように感じている方も多いようですが、知らず知らずのうちに緊張はしています。仕事の合間には、しっかりと呼吸をすることを忘れないでください。忙しい時ほど深い呼吸ができずにいます。鼻からしっかりと吸って、口から吐き出す。毎回でなくてもいいので一日のうちのどこかでちょっとだけ意識してみてください。忙しくて緊張感が多い時ほど「睡眠」と「呼吸」を意識していただくだけでも疲労の蓄積は変わってきます。
産業カウンセラー
大槻 久美子