Q.ストレスチェックも実施し、労働基準監督署への報告も完了して一段落という状況ですが、
今後このストレスチェックをどのように活用すればいいでしょうか?
A.ストレスチェックの結果の活用としては、「集団分析」を実施することが望ましい活用です。
ストレスチェック制度では、集団分析に「実施義務」はなく「努力義務」となっていますが、どの部署でどのような傾向が見られるのかというのを検討するための材料にしていただくことで、メンタルヘルス指針にある心の健康づくり計画の一部として「職場の環境改善」を実施することができます。
例えば、衛生委員会においてストレスチェックの集団分析の結果をもとにメンタルヘルスに影響を与える職場環境等を評価し、対策を立案し実施します。そこで、組織体制や制度を見直したり、関連部署に具体的な対策を指示したりすることなどが挙げられます。
また、集団分析の結果をもとに管理監督者に教育研修を企画することも含まれます。
ただし、集団分析は、10名以下の部署での実施は禁止されているので注意が必要です。