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●カウンセラー福田のつぶやき● カウンセラーの道① みんな違う

 「紙と鉛筆をご用意ください。これから、私が言った言葉でイメージする絵を描いてください。よろしいですか?では、山と川があります。川のほとりに家があり、木が1本立っています。家の前には池があり、そこに3羽のアヒルがいます。渡り鳥が5羽、山に向かって飛んでいます。山には、夕日が落ちていきます。」

 

さて、みなさんは、どんな絵を描きましたか? おそらく、10人が描けば10通りの絵が描かれます。1枚として同じ絵はないでしょう。

 

 これは「コミュニケーション講座」などと名打って開かれるセミナーなどでよく使われるワークです。

 

私が、娘たちの中学校時代、PTAの役員をしているときにも、同じようなワークを運営委員会でやってみました。

 

その時は、「紙に、丸と三角と四角、それに2本の棒を書いてください」という単純なものでしたが、20人近くいる役員さん達は、出来上がった自分の絵を他の人のと見比べて、「え!そういう事なん?」「あ~そういう意味か~」などと大盛り上がりしました。

 

どれが正しいということはないのですが、皆、違っているのが新鮮でした。中には、絵ではなく、文字でそのまま「丸を書いてください。・・・」と書いている人や、「おでん」のような絵になっている人・・・色々な「○△□|-」ができました。みんなそれぞれ受けとめ方が違うんだということをこのワークは教えてくれます。

 

そうです。コミュニケーションの大前提は、「みんな違う受けとめ方をしている」という事。

 

私が、本当の意味でそれに気付いたのは、38歳から今に至る間のことだと思います。今から思うと、「みんなわかっていて当たり前」「当然こうあるべき」・・・そんな呪縛にかかっていたのかもしれません。

(赤旗新聞 近畿版 7/2 掲載)
 

カウンセリングルーム Big Smile 産業カウンセラー 福田 茂子

 

 

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