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●カウンセラーのつぶやき●  ~最近の若者『Z世代』の特徴②~

 

 3月13日より3年間続いたマスク生活にも一区切りつきそうです。やっとマスクが外せるとなると次は、外した時の表情が気になるという事が話題になっていますね。今年新規採用された若者は、マスクを外さない学生生活を送ってきた人が多く、初の社会人生活に加えマスクをしない集団生活への不安や心配も多くあるようです。
そんな中で、先月は最近の若者たちの傾向を見てきました。
<傾向1>想像力が薄い
<傾向2>納得しないと動かない
<傾向3>貢献感と成長実感の2つの感を求める
では、このような若者たちへの指導はどういう形がいいのでしょうか?
上司世代は、パワハラにならないようにと気を使い、叱ることに少し遠慮がちになってきてしまっている今、どのような指導がいいのか見ていきたいと思います。

<指導1>広い視野を持つための転換を促す問いかけ指導

指導というとどうしても「こうした方が良い」「こうするべき」と言ったような形になることで上司からの「押しつけ」となってしまうことがあります。「押しつけ」にならないためには、相手に考えさせるということが必要になります。そのためには相手の想像力を鍛えるという指導が必要になります。相手と違った視点で問うことにより、現状から切り替える「転換」する問いを行います。

例えば・・・
(1) 自分の立場に転換する「もしあなたが上司だったら、どう対応した?」
(2) 相手の立場に視点を変える「その言い方を患者さんはどう受け止めると思う?」
(3) 視野を広げる「この行動は、他部署にどんな影響が出ると思う?」
発想の転換は、仕事だけでなく、ライフイベントにも重要になってきます。上司からの質問を通じて、若い人たちが視野狭窄に陥らないよう情報の整理をして広い視野を持っていけるように支援し続ける必要があります。

<指導2>意味を伝えて説得ではなく納得の指導

これからの指導は、上司が一方的に伝えるだけでなく、相手の思いや考え方も聴くという双方向型のコミュニケーションを実践することが重要となってきています。最近は、SNSなどからの情報が溢れているため上司としては、情報を提供するよりも、若い人達の中にある情報の整理をしていきながら、What(何を)やHow(どのように)だけを伝えるのではなく、同時にWhy(なぜ)を上司が自分のことばで伝えていきます。
例えば、どこで検索したか分からない情報からネガティブな意見を言ったとしても決して否定せず、その中にあるその人の意見を受容しながら、上司が不思議に思ったことを率直に「なぜ」と対話を重ねることで相手は、自らの力で納得度を高めていくことになります。

<指導3>貢献感と成長実感には的確なフィードバック指導

日ごろから若者達の常態を観察し、相手の言動から事実をつかみ、その事実に対してフィードバックを行うことが大切です。フィードバックとは、相手の言動に対して良い所を認め、時には改善点を伝え、若者達が建設的に軌道修正ができるように促すことを言います。このフィードバックには、ポジティブフィードバック(ポジ)とネガティブフィードバック(ネガ)の2種類があるので、両者を的確に使い分ける必要があります。
貢献感を感じさせるためには、ポジが効果的でしょう。

例)
「今日、患者さんから貴方がやってくれた補助に対して感謝のことばをもらったよ。よかったね。」

一方で、成長実感を高めるためには、ポジとネガの両方を使うほうが効果が上がります。

例)
「提案の資料のまとめ方がすごくわかりやすくなってきたね」(ポジ)
「専門家になりたいなら、日ごろから勉強しないといけないよ」(ネガ)

どちらかというとポジは言いやすいのですが、なかなかネガは言いづらいこともあります。ただ、若者たちは自分の成長のためなら耳の痛いことも言ってもらいたいという願望を持っています。だからこそ、ポジばかりでなく、時にはネガも言ってくれる上司には信頼感を寄せます。そして、若い人達の成長実感も高まります。

これだけ情報が多く存在している現代においては、これまでの指導の形からは、少しずつ変わってきています。まずは、情報過多になっているところを整理することからでもいいかと思います。しっかりとした「寄り添い指導」が今後必要になってくるようです。

公認心理師・産業カウンセラー
    大槻 久美子

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