新年1回目の今月は長期休暇明けの部下への気配りとアドバイスをお伝えいたします。
年末年始の休み。社会人にはめったにない長期の休暇ですが、その反動から仕事始めは仕事が億劫になる人が続出しています。久しぶりの仕事のために遅刻や欠席、職場内でのミスが発生しやすくなる時期でもあります。誰もが一度や二度はこの気持ちを味わっていることだと思います。正月休み明け急に仕事モードに戻れるはずがありません。休み明けの月曜に、やる気が出なくて体調を崩す“ブルーマンデー症候群”と同じです。正月休みともなると、年末年始は、いつもとちがう生活リズムになり、体内時計も乱れがちになります。さらに運動量は減り、暴飲暴食も多く体重も増えやすい生活環境になっています。正月が明けたからといって心機一転、生活リズムを整え正常な体内時計を休暇前の生活リズムをすぐに元に戻すことは難しく、仕事がつらく感じるのは普通のことです。しかしこの状態が続くと誰もが発症しうる休暇明けうつになる可能性もあります。
●言葉がけ
上司からは何気ない一言が全くやる気をなくさせてしまったり、反対に一言が励ましになり大きな原動力ややる気につながります。
組織内で交わされる言葉には人を良くも悪くもする非常に大きな力を持っています。
上司は部下の状態、状況を見て、そのとき、その場で的確な言葉がけすることがキーポイントになります。
優しさや労いを言葉にするように言葉がけする。
ねぎらう心
いたわる心
大きな心
この心を意識して言葉がけしてみてください。
●仕事の量、質
新年休み明けは可能であれば重要な仕事は先に伸ばし、仕事復習(休み前の仕事)から始め徐々に体を慣らしていき、仕事の予習(これから先の仕事)にシフトしていく方法をとってみる。
休み前と同じように仕事が出来ない場合方が圧倒的に多いのでアイドリング。
期間をを設けることによりミスも軽減されます。徐々に負荷を掛けての仕事量に戻していきます。
●話を聴く
声をかけたときに部下が「大丈夫です」と返事した場合でも、表情や声の調子 顔色などを見て、無理をしていないか、元気を装っていないか、気を配るようにしましょう。心配なときは、「元気を装いたい」「心配をかけたくない」という 本人の気持ちに配慮して周りに人のいない場所に移してから本音を聴いてもよいでしょう。
【話の聴き方のポイント】
・話しやすい環境づくりをする。(威圧的×)
・時間を区切って話を聴く。
・7割聞いて3割返す。
・質問は最低限に
・否定や拒否したい内容でも初めは聴き入れる。
・場所やタイミングを大切にする。
不調のある部下に対してこのような事柄に気を付けて話を聴くようにすると
部下の不安や心配ことなどの吐き出しが行われ気持ちが解放される場合があります。
●生活リズムを整える
・起きたら太陽光を浴びる。日中も太陽光を浴びて体内時計をリセットさせる。
・3食決まった時間に食事する。規則正しく食事する。年末年始で胃腸にも負担がかかり疲れています。
胃腸の疲れは結果的に精神的に滅入る状態になりますので、消化の良いものを摂取しアルコールも控えます。
・睡眠時間を確保する。夜は早めに就寝して質の高い睡眠を確保する。
休みが続くと、その間ずっとリラックスモードONの状態です。交感神経がOFFになり副交感神経が優位になりっぱなしの状態なのです。緩み過ぎてもあまり良い状態とはいえません。もちろん逆に、ずっと緊張モードONでも良くありません。これは交感神経が優位になりっぱなしの状態です。
どちらのモードにあるのが良い悪いという問題ではなくて、要はその「バランスが大切」だということです。バランスが崩れた時、システムは破綻します。心身の健康も同じです。
では、皆さまの職場でバランスを意識したアドバイスを部下の方にお伝えしてみて下さい。