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●カウンセラー大槻のつぶやき●熱中症にご注意を…!

今年は梅雨が長引いてじめじめとした蒸し暑い日がしばらく続きそうです。

そんな蒸し暑い日は、特に熱中症にご注意ください!

湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体から空気へ熱を逃がす能力が減少し、熱中症を引き起こしやすいと言われています。 気温が30度を超えない日でも湿度が高いと熱中症になりやすいので、十分注意が必要です。

 

熱中症を引き起こす条件は、「環境」「からだ」「行動」の3つの要因が大きく影響しています。

  1. 環境…気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、締め切った屋内、エアコンの無い部屋、急に暑くなった日

  2. からだ…高齢者や肥満の方、糖尿病や高血圧症、心疾患、精神疾患などの持病、低栄養状態、下痢やインフルエンザといった脱水症状、二日酔いや寝不足、体調不良

  3. 行動…激しい運動や慣れない運動、長時間の屋外作業、水分補給できない状況

これら3つの要因により身体のバランスを破たんさせ、汗や皮膚温度で体温が調整できずに上昇し、どんどん身体に熱が溜まって熱中症になってしまいます。

 

熱中症を予防するためには、個人でもこまめな水分・塩分補給をすることや、十分な睡眠・適切な食事で暑さに負けない身体づくりを心掛け、職場では暑さから身を守る環境を整えることが大切です。

もう皆さんは「そんな事はよく知っている」と言われますが、自分自身の事となると少し話が違うようです。利用者や相手の為だけではなく自分の為にという気持ちも大切です。ぜひお互いの事が注意できる環境を作ってみて下さい。

 

では、皆さんが日頃仕事をしている職場環境では熱中症予防対策が万全かどうか、チェックをしてみましょう!

下記のチェックリストで自主点検してみましょう。

(「いいえ」が1つでもあるときは、職場環境を見直しましょう。)

① WBGT値(暑さ指数)を知っていますか?

※暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい (1)湿度、 (2)日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 (3)気温の3つを取り入れた指標です。暑さ指数(WBGT)が28℃(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく増加します。

※地域毎のWBGT値は日本気象協会 熱中症情報からご確認いただけます。

② 室内での温度・湿度調整をしていますか?

  • 節電やクールビズで冷房を利用するのに制限がかかっている職場も多いかもしれませんが、温度:28℃以下、湿度:50~60%程に抑えるよう調整しましょう。
  • 定期的に換気をしたり、扇風機・サーキュレーターを利用して室内の風通しを良くしましょう。
  • 直射日光を避け、遮光カーテンやすだれを窓に設置すると室温の上昇を抑える事が出来ます。

③ 休憩場所は整備していますか?

  • 冷房を備えた休憩場所・日陰などの涼しい休憩場所を設けましょう。
  • 氷、冷たいおしぼり、水風呂、シャワーなどの、身体を適度に冷やすことのできる物品や設備を設けましょう。
  • 水分・塩分の補給を、定期的、かつ容易に行えるよう、飲料水などを備え付けましょう。

④ 計画的に、熱に慣れ、環境に適応するための期間を設けていますか?

  • 7日以上かけて、高温多湿環境での作業時間を次第に長くしましょう。

⑤ のどの渇きを感じなくても、職員には水分・塩分を摂取させていますか?

  • 室内でも、外出先でも、のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分、塩分、経口補水液などを補給するように喚起しましょう。

⑥ 職員に、透湿性・通気性の良い服装を、着用させていますか?

  • 制服を支給されている場合、夏用の制服は透湿性・通気性の良いものを採用しましょう。
  • 制服やカッターシャツの下にインナーを一枚着用しましょう。肌・インナー・アウターの間に空気の層を作る事により空気を循環させ、衣服の中に熱気がこもらず涼しく感じられます。

⑦ 日常の健康管理など、職員の健康状態に配慮していますか?

  • 糖尿病、高血圧症、心疾患などの疾患は、熱中症の発症に影響を与えるおそれがあります。⇒ 健康診断および異常所見者への医師などの意見に基づく就業上の措置を徹底しましょう。
  • 睡眠不足、体調不良、前日の飲酒、朝食の未摂取、感冒などによる発熱、下痢などによる脱水などは、熱中症の発症に影響を与えるおそれがあります。

⇒ 日常の健康管理について指導を行うとともに、必要に応じて健康相談を行ってください。朝礼などの始業前・業務中の巡視などによって、職員の健康状態を確認しましょう。

 

このチェックリストの項目が職場の「安全配慮義務」と直結してきます。是非見直してみて下さい。

健やかに夏の暑い時期を過ごせるよう、職場の皆さんと一緒に熱中症対策をしっかりして働きやすい環境を整えていきましょう。

 

産業カウンセラー

大槻 久美子

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