BigSmile news&blog

●カウンセラー大槻のつぶやき●長期休暇で起る生活習慣の乱れ

今年も梅雨が明け、連日猛暑を告げるニュースが飛び交っています。そのような中、8月のお盆期間など長期休暇を迎える方も多いのではないでしょうか。待ちに待った長期休暇を旅行やイベントなどアクティブに過ごす計画の方、または自宅でのんびり過ごす方もいることでしょう。

アクティブな計画の方は予定の詰め込み過ぎや暑い夏の日差しの中、屋外で過ごすことでかえって疲労が溜まるかもしれません。特に予定のない連休を過ごす方はついつい連日夜更かしや朝寝坊になってしまい生活リズムがすっかり崩れてしまうかもしれません。

長期休暇は日頃の仕事のストレス発散の場ともなるものですが、普段の生活リズムから解放され体内時計が乱れてしまうこともあります。これは心身にとって大変負担の大きいことになりますので注意が必要です。

 

「長期休暇でも体のリズムを乱さないポイント」

①休日でも夜更かしや朝寝坊を控えよう
  休みだからとついつい夜更かしになりがちですが、せめて出勤日の前日にはもとの生活リズムに戻しましょう。

②朝起きたら明るい光を浴びよう
  体が正常に機能するよう指揮をとる脳の働きを促し、睡眠覚醒リズムに働きかける効果があります。

③食事の時間を変えない
 食事を摂るタイミングも体のリズム作りには欠かせません。朝昼兼用のブランチや夕食が夜食に、または夕食後夜食もといったことにならないようにしましょう。そしてバランスの良い食事を心掛けましょう。

④1日1回は外出をしよう
 何か特別な予定がなくても短い散歩で構わないので外出しましょう。外出時には熱中症予防は必須ですが、昼間に明るい日差しを全身に浴びることで夜に分泌される睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌量が増え質の高い眠りがとれます。

そして長期休暇に潜む生活リズムを乱す要因にスマホや携帯、PCに過度の時間を割いてしまう、ひどい場合は、なくてはならならない状態になり依存化してしまうということも多く見られます。

今回はこの便利なツールでもあるコンピューターとの付き合い方についてお伝えします。

では下記のチェックを見てネット(スマホ・携帯)依存度チェックをしてみましょう。

 

『ネット依存度チェックリスト』(当てはまるもがいくつありますか?)

  1. 食事の時間もスマホや携帯・PCを見ていることが多い。
  2. スマホ・携帯の電波が繋がらない(繋がりにくい)場所には行きたくない。
  3. 目の前に他者がいても会話をせずスマホ・携帯のチェックに没頭している。
  4. 着信が鳴っていないのに着信音が聞こえた気がする。
  5. フェイスブックなどSNSに書き込むネタを作るための行動をする。
  6. SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)がなかったら人間関係がなくなるように感じる。
  7. 職場の会議や食事会の最中でもフェイスブックやラインが気になってスマホ・携帯を見てしまう。
  8. 時間の無駄や浪費だと思うのでやめようと思うがやめられない。

(チェックが5つ以上当てはまる場合は要注意です。)

ネット依存は長期休暇だけに起ることではありません。私たちの生活にもはやコンピューターの存在なしでは考えられないものとなっています。仕事での使用は勿論のこと、毎日の通勤の往復で多くの人がスマホや携帯の画面に釘付けです。
毎日がコンピューター漬けであるにも関わらず長期休暇中には自由な時間が増えることにより増々ネットに費やす時間が増えてしまうことで本格的な「テクノ依存症」になりかねません。

そこで、テクノ依存症が深まると下記のような症状が表れてきます。チェックしてみましょう。

 

『テクノ依存症による症状』

  • 常にコンピューター(スマホ・携帯)のことが頭を離れない□他者の反応が鈍く感じイライラする
  • 自分のしていることを邪魔されるのが我慢できない
  • 時間の経過が正確に感じられず時間の感覚がなくなる
  • 他者への思いやりの気持ちがなくなる
  • コンピューター(スマホ・携帯)内の環境から現実の生活環境へ切り替えるのが困難になる
  • あいまいなことが受け入れられない(白か黒で判断する)
  • 他者と接することが嫌い、または面倒である
  • 他者を見下している
  • 自覚症状はなく、心理的に苦痛もない


このようにコンピューターに多くの時間を費やすことでだけで生活リズムを乱してしまうことにもなります。さらには、性格や精神に悪影響も及ぼしてくるのです。そこで次にネット(スマホ・携帯)依存に陥らないための対策をお伝えします。

 

「ネット依存防止策」

  • 1日の使用時間を定める
    1日に1~2時間が好ましいでしょう。スマホなどをチェックする時間や場所を決めておきます。無制限という枠組みを外すことが大切です。
  • 使用制限タイマーを利用する
    アラート(使用制限)を設けるとより効果的です。
    ネットショッピングやネットサーフィンなどつい時間を費やしがちですがオーバータイムの設定は有効です。
  • 「お気に入り登録」を整理する
    簡単に各種サイトへの閲覧を定例化することをやめましょう。不必要な「お気に入り」は削除します。
  • ベッドや布団など寝る場所に電子機器を置かない
    スマホなどの光(ブルーライト)は神経を活性化させ入眠を妨害することになります。
    就寝の最低1時間前にはスマホのチェックなどは終わらせておきましょう。
  • バッテリーや充電器を持ち歩かない
    豊富な電源を持ち歩くことでいつまでも操作できる環境を整えることをやめましょう。必要な時だけ持ち歩くことにしましょう。
  • リアルタイムの受信通知を設定しない
    着信音や振動が分かるとその都度内容を確認したくなってしまします。内容は広告だったということも多いでしょう。
    職場ではスマホなどは電源を切るなど設定を見直しましょう。

スマホや携帯などコンピューターは多くの情報を手軽に得ることのできる便利で素晴らしいツールです。ゲームも夢中になってしまうものがたくさんあります。SNSは人との繋がりを良好にもさせ、コミュニケーションのひとつの大切な方法です。しかし、ネットに潜む否定的な面も理解し上手に付き合っていくことが重要です。職場にもこうしたツールを上手に利用できている人、依存に繋がっている人などがいるでしょう。ネット依存による生活リズムの乱れが職場にも影響をもたらしてしまうことになっては本人はもとより周囲に対しても大きな影響を及ぼしてしまいます。自己確認は勿論のことですが周囲に心配な人がいないか特に長期休暇明けは見渡してみましょう。そして、もう一度コンピューターとの付き合い方を見直して本来の目的である日々の生活を充実させ仕事を活性化するための道具として活かしていきましょう。

 

産業カウンセラー

大槻 久美子

2024年3月
« 2月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
  • よくある質問
  • ストレスチェック
  • 研修会・講演会のご感想
  • LINE予約