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●カウンセラーのつぶやき● ~最近言われる「エンゲージメント」とは~

 

医療機関、福祉職場にて働かれている方々をはじめ、感染症拡大防止に日々ご尽力されている皆様には、尊敬の念に堪えません。
ここに、敬意を表しますと共に、心から感謝いたします。

最近、耳にすることが多くなった「エンゲージメント」という言葉をご存じでしょうか?
元々「エンゲージメント」とは、「約束」や「協約」「契約」といった意味で使われるケースもあれば、結婚の約束=「婚約」の意味で用いられることもあります。「エンゲージメント」という言葉は、企業活動においては顧客の注意や興味を引きつけながら、企業と顧客のつながりを強固なものにするといった意味や、職員の会社に対する「愛着」「思い入れ」など職員と職場の絆としての意味として使われています。最近では、職場の人事領域で用いられることも出てきており、職員一人ひとりが組織に愛着を持ち、従業員と企業が一体となってお互いに成長し合い絆を深める関係として人事の領域では非常に注目されるようになってきました。職員と企業の関係性を表す指標としての「エンゲージメント」は統計的に調査ができるとされ、改善・向上すると、離職防止により職員の定着率を上げることができる。また、生産性の向上など多くの効果があるという報告がされています。

エンゲージメントを計る指標には主に「従業員エンゲージメント」と「ワークエンゲージメント」の2種類が用いられています。

「従業員エンゲージメント」は、職員がどれくらい組織に愛着・信頼・参加や貢献の意欲を持ち、お互いに影響し合う関係にあるかに注目しています。
「ワークエンゲージメント」は、仕事に関連するポジティブで充実した「働きたい!」という心理状態に着目しています。ワークエンゲージメントは、仕事に対して一時的に抱く感情ではなく、持続的で全般的な感情であるのが特徴的とされています。

従業員エンゲージメントもワークエンゲージメントと似た意味として挙げられますが、従業員エンゲージメントは仕事に対する意欲だけではなく、愛社精神や会社に貢献したい、仕事へのやりがいなどの要素があります。一方のワークエンゲージメントよりも少し広い意味であると言えます。
よく「モチベーション」と「エンゲージメント」の違いを聞かれます。「モチベーション」とは、基本的に行動を起こすための動機・きっかけ・目的を意味します。モチベーションの有無によって、やる気や意欲が引き出されることになります。一方、エンゲージメントとは、自発的な貢献意欲を持って、主体的に仕事に取り組んでいる「状態」を意味します。
「モチベーション」は、行動が始まる前の話となり、「エンゲージメント」は、行動の最中から後の話になるとイメージしていただくと良いかもしれません。モチベーションとは、会社や仕事に対して個人的に感じるものに対して、エンゲージメントは、会社や仕事と相互的なつながりを作っていくものと思っていただいて良いと思います。

今後、このエンゲージメントを高めることが求められてきます。
次回は、2つのエンゲージメントの内、従業員エンゲージメントについて、詳細をお伝えしたいと思います。

ぜひ、エンゲージメントを高めて、働きやすい職場を作っていきましょう!

公認心理師・産業カウンセラー
    大槻 久美子

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