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●カウンセラーのつぶやき● ~こんなに怖い座りすぎ~

3月に入り大規模な感染を防ぐために様々な対策が行われはじめています。
学校での集団感染を防ぐために全国一斉休校の要請も出されました。また、同時にイベントの自粛要請などを念頭にテーマパークなども休園するところも多くなっています。そうなるとどうしても休日に出かけることを控えるようになり、家にいる時間が多くなります。そうなってしまうと豪華客船のダイヤモンドプリンセス号でも問題になっていた、閉鎖的な空間にいることでの「体力の低下」、そして、そこからの「免疫力の低下」などがウィルス感染による2次被害として心配されます。また、身体的な変化だけでなく、身体的な低下が起こると同時に気持ちの面でも落ち込みやすく、悪いことばかり考えてしまうようになり「メンタルダウン」を引き起こしやすくなります。そうでなくても今の私たちの生活そのものが「すわっりっぱなし(座りすぎ)」に変化しつつあり、体力の低下や免疫力の低下などを引き起こします。こうして、「座りすぎ」が長く続くと身体を動かさないため、身体不活動状態になってしまっているのです。
実は、この「身体不活動」は死亡の危険因子としてWHOから報告されています。
それによると、死亡の危険因子として、
1位 高血圧(12.8%)
2位 喫煙(8.7%)
3位 高血糖(5.8%)
4位 身体不活動(5.5%)
5位 肥満(4.8%)
6位 高コレステロール(4.4%)
とされ、肥満や高コレストロールよりも危険とされているのです。
また、オーストラリアで行った調査では45歳以上の成人男女を3年間追跡した結果、座る時間が1日に4時間未満の場合に比べて、11時間以上では死亡リスクが40%高まると報告されました。同時にテレビを1時間じっと座って見続けると寿命が22分短くなると言われています。このように体を動かさず座りっぱなしの時間が多いと身体不活動の状態になり、健康に悪い影響が出ます。では、どうしたらいいのでしょうか?これは、自宅にいる時間が多くなる今に限ったことではなく、日々の職場においても「座りっぱなし」にならないようにする工夫が必要なのです。
「脱・座りすぎ」のためのポイントをご紹介します。
まずは、「座り続けている時間を短くする」、「座りっぱなしを中断する」ことが必要です。

例えば、
①ちょっとした用事をまとめて行うよりその都度行うようにする
②テレビを見ていて一番組終わったら立つように意識したり、立ち上がってストレッチしてみる。
③必要なものを手近に置かない。
④職場などでは、簡単な打ち合わせは、立ったまま行う。
⑤まとめてストレッチを行なわず、各場所のストレッチを少しずつ行う。

特に「座りっぱなし」の状態では、「むくみ」が出やすくなります。立ち上がって足首を回したり、つま先立ちを10回ほど繰り返したり、アキレス腱をゆっくり伸ばしたりするだけでも「脱・座りっぱなし」になります。

ぜひ、「脱・座りっぱなし」をこの時期に意識して体力の低下、免疫力の低下を防ぎましょう。

産業カウンセラー
    大槻 久美子

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