新しい年を迎えたかと思ったら、もう2月です。ここからは、時間が早く感じられる時期に なってきました。
もう気が付けば4月となり新しい職場体制になるところもあれば、職場の メンバーが入れ替わる時期にもなってきます。
そこで、この時期だからこそ新しい年度を迎えるにあたって、「職場のルール」を見直してみませんか?
このところ「ハラスメント」という言葉をあちらこちらで耳にします。職場においては、 「パワーハラスメント」、
「マタニティハラスメント」、「モラルハラスメント」色々なハラスメントが 出てきています。
ただ、どれもこれも基準が明確ではないために「ハラスメントかどうか?」という判定が 難しくなっています。
最近では、法律化していこうとする動きも出てきていますが、それもまだこれからです。
そんな中で「ハラスメントのない職場にするためには、どうしたらいいでしょうか?」とよく質問されます。
まず大切なのは、職場のルールづくりだと常々感じています。また、同時にどんなルール作りが必要か?と
いうと色々あるのですが、一番は、「報・連・相」ができる職場づくりのためのルールではないかと考えています。
そこで、職場のルールづくりの前に「報・連・相」の意味や目的は明確になっているでしょうか?
例えば職場内で「報・連・相」の意味や目的を明確にして共有しておくことからはじめてみてもいいのでは ないでしょうか?
ただし、「一般的には」や「こうあるべき」という形ではなく「どんな時に行うのか?」と いったような最低限の行動へ
落とし込むタイミングなどを決めてみてはいかがでしょうか?
例えば・・・
報・・・報告 指示を受けた結果に対して行うもの
連・・・連絡 自分が相手に知らせておいたほうがいいと判断した時に行うもの
相・・・相談 自分が判断に迷う時や相手からアドバイスが欲しい時に行うもの
職場でのルールを作るためには、個人個人の思いや考えに頼らないように皆で意見を出し合ったりしながら 共有化することで
相手に対して「必要以上の期待」になったり、「こうあるべき」というような決めつけに ならずに行えるのではないでしょうか?
まずは、実践しやすいことから職場のルールを作ってみてはいかがでしょうか?
産業カウンセラー
大槻 久美子