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2016年5月

●大槻カウンセラーのつぶやき●「五月病」

いつのまにか日中は少し汗ばむような季節になりました。

 

先月は新規採用職員との関わり方や受入れの心構えについてお伝えをさせていただきましたが、

この1ヶ月、管理職の皆さんから新採者へ積極的な関わりはできましたでしょうか。

 

皆さんが新採者の頃は、就職して1ヶ月どんなふうに過ごされてきたか思い出してみてください。

就職して初めの頃は早く仕事を覚えよう、職場の人たちと仲良くなりたい等、多少無理をして

頑張っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に学生から社会人になりたての4月は、

社会人と学生の違いの中で毎朝同じ時間に起きて仕事に行くという事だけでもひと苦労だったと

いう人も中にはいるかもしれません。

そんな期待と緊張感のある4月を越え、5月の大型連休に入る事で緊張の糸がプツンと切れてしまい、

「やる気が出ない」「食欲が湧かない」「なんだか身体がだるい」などの不調を感じる方も出てきて

いる頃ではないでしょうか。

 

まずは、ご自身や周りの方々が五月病の症状に当てはまっているかどうかチェックをしてみましょう。

以下に当てはまるようであれば、五月病である可能性が高いのでチェックしてみてください。

 

  1. 他人と会うのが面倒くさい(ドタキャンを繰り返す)
  2. ネガティブに考えてクヨクヨ悩み続ける
  3. 睡眠不足が続いている
  4. 服装に気を使うのが面倒になり、そのまま出かけることが多い
  5. 通勤通学をする前後最中に体調が悪くなる
  6. 好きだった趣味をやるのもおっくうだ
  7. 朝になると行きたくなくなり、遅刻や欠勤が増える
  8. 「おはよう」「ありがとう」など、前から使っていた言葉を言い忘れる
  9. 仕事のミスが増え、効率が落ちた
  10. いつも読んでいる雑誌やテレビ番組を見たくなくなった

 

4~6個当てはまる方は、軽い抑うつ傾向が見られます。

ストレスが高い状態ですので、この時点できちんと解消していきましょう。

7個以上ある方は要注意。

五月病にかかっている可能性が高く、3か月以上長く続くようなら受診を勧めます。

 

「五月病」という病名はありません。

この様な症状も環境にも慣れてくる夏頃には自然と治まってくる事も多々あります。

ただし、症状が一定期間続くようであれば医学的に「適応障害」と診断されるケースも

ありますので、要注意です。

 

他にも、五月病と近しい症状が表れる「無気力症候群(アパシーシンドローム)」などが

あります。気力は湧かないけど、そんなに焦りや不安もないし、自分では落ち込んでいる

とも感じない。ご飯も食べられるし、夜も普通に眠れる。

これが典型的な無気力症候群の症状です。

 

時代の流れが急速になっている昨今、若者たちの考える成長スピードも速く、早急に結果を

求める傾向が強くなってきています。

自身の成長を焦るあまり、過剰に環境に適応しようとする人もいます。

また自身がイメージしていた理想と現実のギャップに悩む人もいるでしょう。

大型連休時に友人たちとお互いの近況報告などをして、周りとの違いに焦りや不安を感じる

なんてこともあるかもしれません。

他にも、会社に入社してから次の目標が見えずに無気力になってしまうケースもあります。

これは、これまで親や先生のような大人たちの期待を原動力に頑張ってきたいわゆる「いい子」

たちが陥る事が多いようです。

新採者として初めは先輩に付きながら仕事を覚える時期ですが、ある程度時期が経つと、「自分

で仕事を見つけなさい」と言われ明確な目標も見つけることが出来ないまま初めて自分で考えて

仕事をすることになります。

今までは大人達から与えられてきた目標を、突然自分で作らなくてはならなくなってしまう事で

どのようにして目標を見つければいいか分からず途方に暮れ、そのうちに何に対しても「やる意味

があるのかな?」「これが本当に目標になるのか」等、考えがまとまらなくなり、やる気がおきな

くなってしまうようです。

 

上司や先輩方から見て「なんだか元気がない感じだな…」そう感じた時、その瞬間が声をかける時です。

「何となく変化に気づいていながらも忙しくて声を掛けられていない」、

「誰かが聞いてくれているだろう」、そう思っているうちに刻一刻と時は過ぎていきます。

「最近どう?」「いつもと少し様子が違うようだけど」「何か気になる事は無い?」などの一声で

救われる人もいます。例え返ってきた答えが何も問題が無くても、上司から声を掛けてもらった事で、

「いつも見ていてくれている」と安心感や信頼感を持ってもらう事にも繋がります。

声を掛けても頑なに「大丈夫です」と何も言わない場合は、無理に聞き出したり、飲みに誘ったり

することはせず、「いつでも話を聞くからね」とその場は過ごしましょう。

中には上司に恐縮して相談等が出来ない人もいます。そういった場合は、同僚や先輩に後日話を聞いて

もらうようにお願いしてもいいかもしれません。

 

もちろん新採者だけでなく、初めて後輩指導にあたる職員や、部署異動があり新しい業務に変わった職員等、

新しい環境・仕事に慣れる立場にある方々にも要注意です。

 

不調を訴えるサインを見逃さずに職場の皆さんでサポートしながらこの5月を乗り越えましょう!

 

産業カウンセラー

大槻 久美子

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