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2016年4月

●大槻カウンセラーのつぶやき●新規採用職員との関わり方、受け入れの心構え


 

桜花の候、春爛漫の季節を迎えました。

4月は、新規採用職員や職場内での異動、配置転換等様々な環境の変化がある時期ですね。

今回は、色々なところ多く聞かれる新規採用職員に多い「ゆとり世代」との関わり方、受け入れの心構え等を中心にお伝えさせていただきます。

 

・平成生まれの新規採用職員に多い「ゆとり世代」

 

平成生まれの新規採用職員(新採者)は、皆様もご存じの通りゆとり教育を受けたいわゆる、「ゆとり世代」が多いとされています。世間一般的にゆとり世代の教育は難しいと言われていますが本当にそうなのでしょうか?

 

ゆとり世代の特徴は、とても豊かで恵まれた時代に生まれ育っていることです。

パソコンやスマートフォンというツールが一人一台与えられ、いとも簡単にそれらのツールを使い熟すことが出来る世代でもあります。

このようなツールは、いつでも簡単に物事を調べられ、好きな時に情報を得ることが出来るのが特徴です。しかし、反面で経験をせず情報を容易に得る事が出来るため選択肢は数えきれない位存在しています。その結果、実際に経験していないことでも頭の中の知識の経験によってあたかも経験したかのように感じてしまっている所も否めない状態です。そのためか、自分に興味のないことや関心のないことには、実際にチャレンジするのを躊躇してしまう傾向があります。その結果、残念ながら下記のような社会生活を送るうえでうまくいかない思考パターンが見られるようになってきています。

 

・社会の常識・非常識の区別がつかない

・相手に指示されるまで動けない

・年上の人とのコミュニケーションが苦手

・自分の興味のないものには関心が薄い

・物事を一面的にとらえやすく深く考えようとしない

・表情や態度にやる気が見えにくい

・どことなく客観的で淡々としている

・感情の表現が乏しい

 

・「ゆとり世代」という新規採用職員を迎える側の職場環境

 

「ゆとり世代」の新採者は、やる気が薄かったり、考えていなかったりするのでしょうか?実は、決してそうではありません。彼らは上司や先輩に言われたことを真面目(ストレート)に受け止めているのです。しかし、それまでに同じような経験をしていなかったり、上下関係でのコミュニケーションなどに慣れていないために何をどうしていいのか分からないのです。また、どのようなタイミングで上司や先輩に声をかけていいのか分からないのです。それらを踏まえてコミュニケーションの機会を増やし、歩み寄りながらお互いの違い(ギャップ)を埋めていくことが有効的手段のひとつです。とはいえ新採者の方から上司や先輩にアプローチしていくのは非常に難しいことでもあると言えます。このような場合は組織全体が新採者を温かく迎え、共に頑張っていこうという姿勢を示してもらえればと思います。まずは新採者が孤立していまわないように上司や先輩方のほうから声かけをし、新採者を認め、積極的に関わっていくことが必要になります。

 

・「ゆとり世代」に新規採用者に何をどのように教えていくか?

 

先ずは仕事に対する心構えが大切だといえます。働いてお給料を貰うという事はどういうことか?組織とは何?職場内の常識やしきたりがあること。すなわち「学生」と「社会人」の違いです。

そして、社会人としてのマナーやコミュニケーション、職業に対する基本的スキル。

さらには、時代が変わっても変えてはいけない研修期間の苦労、我慢、忍耐、人を思いやる気持ちといった初歩的な事柄。

 

そして、教える側の上司や先輩は、新採者との考え方や感じ方の違いを認め、自分の中にある価値観を知ることがまず大切です。「自分達の時には・・・」は通用しないのです。そして、相手の話や考えを良く聞き信頼関係を深めることが最初に必要な事になります。

新採者は、実体験からの経験は少ないですが、情報と机上での学びに慣れている世代です。よって、座学を取り入れ口頭の指示だけに留まらず、何の為に今それをしているのか?という考え方を引き出し、また、教えていけば「経験」と「知識」の両面から教育していくことができます。

 

・そこは注意!怒られ慣れていない「ゆとり世代」

 

多くのゆとり世代は、多分に褒められて育ってきている世代でもあります。よって、怒られて育っていないために初めから強い口調で注意されると怒られた相手に対して「委縮」してしまいます。まずは、どんな些細な事でも目をみて話をすることです。また、出来ていない事や悪い点を伝える時には、出来ていた事や良い事を褒めてから、気になる点を伝えて指導していくことをお勧めします。すると褒められた喜びから、自分自身を認めてもらえている、または、評価してもらえていると感じる事ができます。さらに、物事に対する関心や意欲も増し成果にも繋がっていきます。ただし、上司や先輩が気になる点を伝える時には、事実に基づいた内容に絞り込むことが大切です。感情面や広い意味の概念だけで話をすると、相手とのギャップに気づかないまま話が進んでしまい、ややもすると、「一方的に怒られた」ということにつながることがしばしばです。

 

そこで大切なのが「報告」、「連絡」、「相談」の重要性をきちんと理解し実践できるように育てていける事です。仕事が未熟な状態であっても「報・連・相」がしっかりと行えていれば、例え失敗したとしても殆どの事が上司や先輩として対応可能になります。迎え入れる側にとっては、新採者が「学生」から「社会人」へと変容するまでしばらくの間は、忍耐が必要になると思います。しかし、この「苦労」がきっとこの職場で頑張っていこうと思える環境づくりに繋がると考えていただければ幸いです。

 

自分とは、考え方も価値観も違う相手を一度は受け入れ聞き入れ理解しようとする姿勢を保ち、笑顔で相手に届く声で挨拶から行動を起こし職場の士気をあげていきましょう。新採者が「働きやすい職場」から「働きたい職場」だと思えるように皆様がその環境を作っていくことで、おのずと新採者以外の職員にとっても働きやすい職場になるはずです。新採者を受け入れるこの機会にぜひ、職員全員で働きやすい職場づくりを目指していきましょう。

 

産業カウンセラー

大槻 久美子

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